こんにちware。
仮想インフラエンジニアのねるVMです。
今回の記事はオンラインゲームの廃人とソシャゲの廃人を戦わせてみたという記事ではありません。惜しいですが、違います。
VMware vSphere ESXiの環境を利用している人は、よくスナップショットを使用すると思います。便利ですもんね、スナップショット。
バックアップ代わりにスナップショットを使う人もいるくらいです。
ただ、VMwareのスナップショットでも出来ないことはたくさんあります。
今回はVMware vSphere ESXiのスナップショットの制限事項をご紹介します!
1.Rawディスクのスナップショットは作成出来ない
スナップショットって基本的にはvmdkファイル向けの機能なんですよね、実は。
Rawディスク、物理RDM、iSCSIイニシエータを使用しているゲストOSのスナップショットは作成出来ません。
ストレージ側の機能等の別のソリューションを使用することを推奨します。
2.スナップショットの個数制限
この制限に引っ掛かる事はあまり無いかもしれませんが、VMのスナップショットって無限に作れるわけではないんですよね。有限スナップショットです。
VMware社が推奨しているのは、1仮想マシンに対して32個のスナップショットです。
あくまで推奨なので、厳密に言うと作れないわけではないんですけどね。
3.スナップショットはバックアップとしては使えない
記事の最初でスナップショットをバックアップ代わりに使っている人もいると言いましたが、スナップショットはバックアップ代わりにはなりません。
スナップショットというのは、オリジナルデータありきの仕組みです。
例えば、誤ってオリジナルのvmdkファイルを削除してしまった場合、スナップショットだけ残っていてもデータの復旧は出来ません。
VMのスナップショットは少し前の状態に手軽に戻れるようにするための簡易的な手段と思った方が良いでしょう。
4.72時間以上スナップショットを保持してはいけない
バックアップとして使えないもう1つの理由がこの制約です。
これもVMware社の推奨で、72時間以上スナップショットを保持するとレスポンスに影響が出る可能性が高いとの事です。
72時間というのは恐らく、一般的なデータの読み書き量で72時間以上のデータをため込むのが良くないのでしょう。データに変更がなければ、ずっと取っておいても問題ないことが多いです。
5. 2TB以上のディスクのスナップショット作成は時間が掛かる
IT業界でよく障壁となるのが2TBの壁です。
32bitの限界が2テラのため、64bit化に伴って2テラを超えることが出来る技術に追いつくため、様々な障壁が発生することが稀によく頻繁にあります。
例えば、WinodwsのディスクはMBRだと2TBまで、GPTにすると2TBを超えることが出来る等、そういった事例は本当によく聞きます。
ということで、こういった制約とうまく付き合いながら、スナップショットを上手く活用して運用していくと、VMwareのことがもっと好きになれると思います!
以上、バーチャルインフラエンジニアのねるでした!
またねー!