社長が変わっておきたこと
僕が今のIT企業に入ってから6年間、
「来月の社長報告会議の資料できてるか?」
「社長報告会議の資料の係長レビューと課長レビューと部長レビューのスケジュール立てたか?」
最初はどうかと思っていたが、こんな会話が当たり前でいつの間にか慣れてしまっていた。
ずっとこんな仕事のやり方が続くと思ってた。
だが、その日は突然やってきた。
「えっ?!来月社長が交代?!」
社長が変わって起きたこと
〜2ヶ月前〜
上司「来月で社長65歳らしいし、変わるかもなw」
僕「え?まさか〜w想像出来ませんよ」
何年間もずっと同じ社長だった。なぜか社長が交代することは今まで1度も考えたことはなかった。いや、考えないようにしていたのかもしれない。
上層部には伝えられる
社内に噂が流れ始める
〜1ヶ月前〜
「えー、来月社長が65歳になられる。そのため、社長が交代になる。」
「えっ?!来月社長が交代?!しかも来月?!」
部の連絡会や課内会議等で交代について知らされた。社長が交代になると言われても何をすればいいか想像も付かなかった。
「社長の最終出社日の金曜日に感謝会として飲み会を開催します。皆さん出席してください。」
社長と話せる最後の機会だもんな。行かない人はいないだろう。
「来週の金曜日に社畜養成部と社長の懇親会を開催します。皆さん出席してください。」
「再来週の水曜日に脱Microsoftプロジェクトのメンバーで感謝会を開催します。皆さん出席してください。」
「再来週の金曜日に…」
・・・
・・・欠席しよう。
平社員に情報が入るのはギリギリ
飲み会が異常な数開催される
〜社長交代 初日〜
社内の全員がホールに集められ朝礼が行われた。もちろん、社長就任の挨拶だ。
「初めまして。今月からこの会社の社長となりました。はじめしゃちょーです。」
今日から新しい社長に変わる。仕事の内容や仕事のやり方も変わっていくのだろう。
柔軟に対応出来るように心構えをしておかないとな。
~社長交代から2週間~
おかしい…。全く何も変わらない…。
本当に社長は変わったのか?
ドッキリだったんじゃないか…?
社長が変わっても、すぐに何か仕事が変わるわけではない
〜社長交代から1ヶ月〜
「来月は社長が変わって初めての社長報告会議だ。当然、社長は今までの報告会議の内容も知らないし、全部1から説明しなければいけない。なんなら業務内容も知らない。じゃ、説明用資料、作っておいてね。よろしく。」
新しい社長は何も知らない。先月報告した〇〇の件ですが…なんて説明の仕方が出来ない。プロジェクトの途中でも、最初から説明しなければいけない。
そして、案の定、問題が発生した。
「・・・以上で、上司評価システム開発プロジェクトの説明を終わります。」
「こんな機能もあるといいよね。機能追加検討してくれない?」
「し、しかしリリース日が…それに前社長はこれでいいとOKしてくれましたし…」
「人員追加すればいいでしょ。それに今の社長は僕だし。」
「わかりました…。」
新しい社長へ業務を1から説明しなければいけない
前社長が許可していても結論がひっくり返されることがある
「なぁおい。社長に話に行くときに紙の資料持ってくなよ。」
「なんでですか?」
「働き方改革の過激派で、IT企業なのに紙を使ってると怒られる。」
「今まで紙持ってこいって言われて会議のたびにめちゃくちゃ印刷してたんですけど、それもいらなくなるってことですか?」
「そらそうよ。紙なんて古代の道具使ってたら怒られる。」
社長が若くなると文化も新しくなる
今回のまとめ
・社長が変わると最初は引っかき回される
・社長が変わると良いこともたくさんある