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VMware vSphere vCenterServer HAの設定について

はいどうもこんにちはー!
インフラエンジニアのねるです!

今回ですけども、
VMwareのHA設定について、
紹介していきたいと思いますー!

1.VMware vSphere HA設定とは


vCenterServerで管理されている複数のESXiを選択してHAを構成することで、
HA内の1台のESXiがダウンした場合に、ダウンしたESXi上に存在する仮想マシンを、HA内の別のESXi上に自動で移動させることが出来る冗長化の機能です。
仮想マシンの移動時には、仮想マシンの再起動が発生しますが、ESXiの復旧作業(ハードウェアの交換作業)よりかは、早く復旧出来ることがメリットです。

2.VMware vSphere HA設定 アドミッションコントロールとは


1台のESXiがダウンした際に、HA内の別のESXiに仮想マシンが自動で移動すると記述しましたが、1点注意点があります。

HA内のESXiのCPUやメモリのリソースが足りない場合、移動先のESXiでゲストOSを起動することが出来ません。
そのような状態を防ぐための機能がHAには備わっています。
それがアドミッションコントロールです。

アドミッションコントロールとは、HA内の合計リソースのうち、どれだけのリソースを移動用の空きリソースとして確保しておくかという設定になります。
アドミッションコントロールを有効にすると、仮想マシンを新規構築したり、仮想マシンのCPU・メモリサイズを拡張する際に、制限が掛かります。
アドミッションコントロールは無効にしておくことも可能です。
運用ルールで、このESXiには仮想マシンを構築しないと決める事で、手動アドミッションコントロール(?)も出来ます。

アドミッションコントロールのポリシーには以下の3つの指定方法があります。

・ホスト障害のクラスタ許容

これはHA内のESXiホストが何台同時に故障してもリソースが不足しないようにするかという設定です。

・フェイルオーバーの予備容量として予約されたクラスタリソースの割合

CPU、メモリそれぞれで設定できる値です。
HA全体のリソースの内、何%をフェイルオーバー先として確保しておくかの設定が出来ます。

・フェイルオーバーホストの指定

これは予め、故障した時に移動するホストを指定しておく方式です。
ただ、メンテナンス時などに意図的に移動したい場合に障害になってくるので、あまりオススメは出来ません。

アドミッションコントロールの設定は上記のようになりますが、
たまにまだアドミッションコントロールのポリシーよりリソースが空いているように見えるのに、仮想マシンの起動が出来ない場合があります。
VMwareのドキュメントを確認しましたが、
かなり複雑な計算式によって決められているので、仮想マシンが起動出来ない場合は、アドミッションコントロールのポリシーを調整してみましょう。

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今回はこれで終わりたいと思います。
ありがとうございました!